亀井もとよ の ”地域のわ”

　食生活の乱れと偏った食事は、健康を害し、「めまい」や「吐き気」などの体調不良や、「イライラする」、「すぐカッとなる」、「根気がない」など精神面にも悪い影響があります。また、１９７７年にアメリカで発表された報告では、犯罪者の多くに「低血糖症」が見られるとのことでした。

　食に関することで、現在減っているものとして家庭においては次のようなことがあります。
①家族団欒の食卓、②食事にかける時間、③食事の作法とマナー
④地域性や季節感のある食事、⑤規則正しい食生活のリズム
　また、伊勢原に限らず安心安全な食材を提供する農業後継者についても減少しています。

　私は、全てを一遍に解決することは難しいと考えますが、学校給食を通して改善できることが沢山あると思います。

　平成２１年４月１日学校給食実施基準が施行されました。
　この基準の概要等については、次とおりです。
１　学校給食は、在学するすべての児童生徒に対して実施されるものと　すること
２　学校給食は、年間を通じ、原則として毎週5回、授業日の昼食時に　　実施されるものとすること
３　学校給食の実施に当たって、児童生徒の個々の健康及び生活活動　等並びに地域の実情等に配慮すべきものとすること
４　学校給食に供する食物の栄養内容の基準（「学校給食摂取基準」）　について定めたこと

　また、平成２１年度に文部科学省から発表された「学校給食の実施率」では、中学校　１０，８０１校のうち７６．２％が完全給食を実施しているとの結果でした。

　中学生の時期は、乳幼児期を通して成長し続けてきた体が完成に向かう時期です。この時期の食生活が、これからの健康に大きく影響してきます。

　平成２１年度、伊勢原市では、導入費用等の面からデリバリー方式による中学校給食の導入を提案しましたが、市民の理解が得られず却下となりました。

　全国で、４校のうち３校以上の中学校で完全給食が実施されている現在、地域によって格差があることは、伊勢原市に生活する中学生にとっては大変不幸なことで、国の問題として是正されなければなりません。

　昔から、「衣食足りて　礼節を知る」という言葉もあります。私は、食事の時間を通して自分の食生活を考えられるような人づくりを進めます。

・　各学校に給食室を設置するため、伊勢原（地方）から国に強く働きか　けて行きます。

・　地域の食材を使った「ふるさと給食」を実施し、農作物の地産地消を　推進します。

・　食事のマナーを学び、楽しく食べられ余裕のある給食時間の確保を　求めます。