お久しぶりです。そろそろ、再起動します。2011/06/04

 5月28日、29日に、横須賀市の神奈川県立保健福祉大学で開かれた、日本食育学会・学術大会へ行って来ました。

§1 胎児から始まる成人病
 劣悪な子宮環境では、遺伝子発現制御系に変化を生じ、糖尿病、高脂血症などの素因が形成されるそうです。反対に、十分な胎内環境では、成人病の発症を効率よく抑制するそうです。
 良好な胎内環境を作るためには、成長期からの良好な食生活と無理なダイエットをしないことが大切です。
 遺伝子発現変化は、3世代まで引き継がれるそうですので侮れません。

§2 葉酸の摂取が必要
 妊娠中には、必要なエネルギーさえ摂取出来ていない妊産婦が多いなかで、葉酸の摂取量が少ないそうです。
 葉酸は、野菜全般とお茶に含まれ、簡単に摂取できるものですが、摂取出来ていないのが現状です。
 葉酸が不足すると、遺伝子発現制御系に悪影響を及ぼし、成人病だけでなくうつ病の発生にも大きく係わって来るそうです。
 私の世代では、「葉酸不足」は考えられませんね。朝の一杯のお茶、普通ですものね。
 やはり、子供のころからの食習慣やバランスの良い食事は本当に大切で、子供の一生どころか孫の代まで影響するという大問題なのです。

§3 食生活が中学生の心の健康に及ぼす影響について
 食事の質よりも、食卓の雰囲気の方が、心理的な影響が大きいそうです。
 男の子の場合は、共食が無くても食卓外の会話を良くしていれば安らげますが、女の子は、食卓の雰囲気を良くする方が心の健康には良いそうです。
 因みに、一番悪いのは、無言の共食だそうで、それだったら部屋食の方がましということで、引き籠りになって行くそうです。(引き籠りには、兵糧攻めが良いんでしょうかネ)

§4 中学校給食について聞いてみました
 中学生の食生活について調査された方は、仙台の大学の方で、中学校給食の是非について伺ってみました。
 先生は、お弁当に格差があり食事が楽しくできないという状況は確認できたそうで、中学校給食は是非やるべきですとおっしゃっていただきました。
 また、一歩進んで先生は、お弁当の学校と給食の学校とでは高校生になったと時の不登校の関連を調べ始めたところに3・11の大震災が起こり、調査が中断されてしまったそうです。
 私の学生時代も、人に見せられないようなお弁当を持ってきて、お弁当のふたを立てて食べていた人がいましたが、こんなに物が豊富な時代では、察して余りあります。
 元気で楽しい中学校生活をクラスメイトと共に謳歌していただき、伊勢原市民で良かったと故郷に愛着を感じてもらうため、私は、中学校給食を進めたいです。

 §5 まとめ
 この度の日本食育学会・学術大会へ参加して、改めて、自分の目指す方向が間違っていなかったと再確認できました。
 仙台白百合女子大学の神田あづさ先生、大変勉強になりました、ありがとうございます。